具体的に“学習の期限”を設定することで、飼い主と子イヌが今すべき事をわかりやすく解説しています。
海外で多くの専門家や飼い主に支持された「BEFOR You Get Your Puppy」「AFTER You Get Your Puppy」の待望の日本語訳です。
■子イヌの発達における学習期限について
◆学習の期限その1
子イヌを探す前に、まずイヌの教育についてあなた自身の勉強が終わっていなければなりません。あなたは良い子イヌをどうやって選ぶか、子イヌはどのように行動するかを知る必要があります。子イヌを選ぶのは車を買うのと似ています。ですから、いろいろ調べていろいろな種類を「試乗」してみましょう。でも、初めに運転の仕方を学ばなくてはなりません。
◆学習の期限その2
あなたの子イヌを選ぶ前に、飼おうとする子イヌの社会化と教育が、現在どの程度まで進んでいるかを判断する方法を知らなければなりません。どんな犬種や血統でも、生後8週齢までに社会化、排泄のしつけ、基本マナーのしつけが相応に進んでいなければ、その子イヌの発達はすでに遅れてしまっています。
◆学習の期限その3
「失敗させない排泄のしつけ」と「噛むおもちゃのトレーニング」は、子イヌが家にきたその日から開始するようにしましょう。
◆学習の期限その4
あなたの子イヌは生後12週齢までに社会化されなければなりません。経験上、子イヌは家に来てから1ヶ月間で、少なくとも100人の人にに会う必要があります。
◆学習の期限その5
咬みつきの抑制はイヌが学ばなくてはならないことのうちでも一番大切なものです。「甘咬み」が発達する時期はごく短く、生後4ヶ月半ごろにはもう終わってしまいます。
◆学習の期限その6
うまくしつけられたあなたの子イヌが、成犬になってからも継続してよく社会化され、人に対して友好的でいるには、青年期から成犬期を通じて、毎日見知らぬ人(特に子ども)に会うことが必要です。
※イアン・ダンバー著
サイズ | A5型 210mm×148mm 上製本170ページ |